AGC 2013FINAL SEASON STAGE
4年ぶりの開催となった AGC も遂に最終シーズン! 日本のHALOプレイヤー達にとっては、まさにイベント尽くしとなった2013年。Red Bull 5G FINALS、niconico杯での個人戦と、立て続けに開催されたビッグイベントの興奮も冷めやらぬ12月21日、22日の2日間を舞台に、ジャパンHALOプレイヤー達のラストバトルが幕を開けた。
2013FINAL STAGE MAIN BRACKET
今季最後のトーナメント戦となる 2013FINAL STAGE も、これまでの STAGE 同様8チームによるダブルイリミネーションで争われる形となった。Cクラスからは、メンバーの大幅な変更により生まれ変わった Moro no kimi と、5G FINALS での見事な勝利が記憶に新しい FANATIC の2チームがエントリー。そしてNクラスからは、既にその実力はCクラスにあると言われる強豪 Nexus と、その良きライバルと称されてきた High5 が最終決戦に臨む。更に、これまで沈黙を守り続けていたチーム Milky way と ExpEriEncE がここに来て STAGE BATTLE 初参戦を表明!加えて、噂の新チーム CONNECT と、SCHNEID がエントリーした事で、Nクラスからのエントリーは過去最多の6チームとなった。
MAIN BRACKET 1回戦
まずは初戦。第1試合は 2013FINAL ARENA を1位で終えた High5 と これがAGCデビュー戦となった Milky way というカード。結果を見る限りではHigh5 のストレート勝利だが、試合内容は2ラウンド共に息を呑む大接戦!Nクラスではトップクラスの High5 をあと一歩まで追い込んだ Milky way の好バトルに4TVキャストも歓声を上げた。この試合展開には多くの観戦者が興奮させられた事だろう。Cクラス同士によって争われた第2試合 FANATIC vs Moro no kimi 戦は、 超ハイレベルなRd.1のCTF戦を制した FANATIC がそのままの勢いでRd.2も勝利!そして第3試合 ExpEriEncE vs CONNECT 戦と、第4試合 NEXUS vs SCHNEID 戦は、ExpEriEncE と Nexus がそれぞれ新たな挑戦者達を退けてMB2進出を決めた。
GAME | MATCH RESULT | MATCH TYPES | ROUND SCORE |
---|---|---|---|
MAIN BRACKET 1 - 1 | High5 2 vs 0 Milky way | Rd1 v4 CTF 5 / v4 Dispatch | High5 5 : 4 Milky way |
Rd2 v4 TEAM SLAYER / v4 Abandon | High5 50 : 48 Milky way | ||
MAIN BRACKET 1 - 2 | FANATIC 2 vs 0 Moro no kimi | Rd1 v4 CTF 5 / v4 Dispatch | FANATIC 2 : 1 Moro no kimi |
Rd2 v4 TEAM SLAYER/ v4 Abandon | FANATIC 50 : 39 Moro no kimi | ||
MAIN BRACKET 1 - 3 | ExpEriEncE 2 vs 0 CONNECT | Rd1 v4 CTF 5 / v4 Dispatch | ExpEriEncE 5 : 0 CONNECT |
Rd2 v4 TEAM SLAYER/ v4 Abandon | ExpEriEncE 50 : 28 CONNECT | ||
MAIN BRACKET 1 - 4 | Nexus 2 vs 0 SCHNEID | Rd1 v4 CTF 5 / v4 Dispatch | Nexus 5 : 2 SCHNEID |
Rd2 v4 TEAM SLAYER/ v4 Abandon | Nexus 50 : 31 SCHNEID |
MAIN BRACKET 2回戦
MB2の第1試合は High5 vs FANATIC。5Gで見せた見事なチームワークがそのまま生かされた Simplex での CTF は FANATIC の貫録勝ち。更にスレイヤー戦でもあの High5 を相手に20Kill差をつけて勝利するという快進撃を見せ、危なげ無くMBセミファイナルへと駒を進めた。第2試合は ExpEriEncE vs Nexus というカード。Rd.1の CTF 戦では 見事な連携力を見せた ExpEriEncE が Nexus と好バトルを演じて見せた。続くスレイヤー戦こそ Nexus に圧されたものの、これまで明らかにされなかった ExpEriEncE の実力が非常に高いレベルにある事を知らしめる1戦となった。ラウンドカウントは 0 - 2 で Nexus が勝利。実は Nexus にとって AGC MBセミファイナル進出は意外にもこれが初!今年大きな成長を遂げた Nexus が、また一つその証を立てた瞬間でもあった。
GAME | MATCH RESULT | MATCH TYPES | ROUND SCORE |
---|---|---|---|
MAIN BRACKET 2 - 1 | High5 0 vs 2 FANATIC | Rd1 v4 CTF 5 / v4 Simplex | High5 0 : 5 FANATIC |
Rd2 v4 Teamslayer / v4 Haven | High5 50 : 30 FANATIC | ||
MAIN BRACKET 2 - 2 | ExpEriEncE 0 vs 2 Nexus | Rd1 v4 CTF 5 / v4 Simplex | ExpEriEncE 3 : 4 Nexus |
Rd2 v4 Teamslayer / v4 Haven | ExpEriEncE 38 : 50 Nexus |
MAIN BRACKET SEMI FINAL
MBセミファイナルは FANATIC vs Nexus 。これまでの ARENA BATTLE 、そして AUTUMN STAGE でも激しい火花を散らしてきた注目のカードだ。前シーズン AUTUMN STAGE でのラウンドカウントは 2 - 0 で FANATIC が勝利。Nexus としては何としてもここでリベンジを果たし、きっちりと借りを返した上で YEAES FINAL 進出を決めたいところ。が、しかし!FANATIC の勢いは留まる事を知らないどころか、更なる加速で他の追随を全く許さないレベルにまで達しているかのようだった。個人技、連携力、戦術、その全てにおいてあの Nexus を終始圧倒!「Rd.3のスレイヤー戦にまで持ち込む事が出来ればあるいは・・・・」というわずかな希望をも打ち砕いた FANATIC がストレートで Nexus を破り、今季2度目の STAGE FINAL 進出を決めた。
GAME | MATCH RESULT | MATCH TYPES | ROUND SCORE |
---|---|---|---|
MAIN BRACKET SF | FANATIC 2 vs 0 Nexus | Rd1 v4 CTF 5 / v4 Dispatch | FANATIC 5 : 1 Nexus |
Rd2 v4 Extraction / v4 Haven | FANATIC 5 : 0 Nexus |
2013FINAL STAGE LOSER BRACKET
ダブルイリミネーションで行われてきた AGC2013 STAGE BATTLE 。LOSER の名が示す通り、ここはメインブラケットで1度敗北を喫したチーム同士が復活をかけて戦うブラケットだ。敗北が許されないLBから再びMBへ勝ち上がる事が許されるのは1チームのみ。YEARS FINAL で待つファイナリストに、再度挑戦状を叩きつけるのは果たしてどのチームとなるのか?LBからの奇跡の逆転劇は見られるのか!?
LOSER BRACKET 1回戦
MB1で惜しくも敗れたチーム同士がプライドを賭けて戦ったLB1。第1試合は Milky way と Moro no kimi という今回好バトルを見せているチーム同士の対決となった。前試合に続き Milky way がここでも善戦を見せたが、ここはCクラス Moro no kimi がストレートで勝利。CONNECT と SCHNEID という新チーム同士のカードとなった第2試合は、Rd.1を制した SCHNEID が続くスレイヤーでの大接戦でも勝利を奪ってLB2進出を決めた。両試合ともにRd.1の CTF 戦は大差となったものの、Rd.2のスレイヤー戦ではどちらが勝ってもおかしくないような試合運びを見せている事から、個人としての技術力では Milky way、CONNECT 両チームのプレイヤーもトップクラスに匹敵するレベルにあった事が伺える。チームとしての今後の成長に注目したい。
GAME | MATCH RESULT | MATCH TYPES | ROUND SCORE |
---|---|---|---|
LOSER BRACKET 1 - 1 | Milky way 0 vs 2 Moro no kimi | Rd1 v4 CTF 5 / v4 Simplex | Milky way 0 : 5 Moro no kimi |
Rd2 v4 Teamslayer / v4 Haven | Milky way 44 : 50 Moro no kimi | ||
LOSER BRACKET 1 - 2 | CONNECT 0 vs 2 SCHNEID | Rd1 v4 CTF 5 / v4 Simplex | CONNECT 1 : 5 SCHNEID |
Rd2 v4 Teamslayer / v4 Haven | CONNECT 46 : 50 SCHNEID |
LOSER BRACKET 2回戦
ExpEriEncE と SCHNEID で争われたLB2第1試合は、最終ラウンドまでもつれる好バトルが大きな注目を集める事となった!両チームの実力は伯仲しており、勝敗を分けたRd.1、Rd.2のそれぞれのオブジェクト戦も、ほんの少しの流れが変われば試合がひっくり返るような手に汗握る接戦を見せていた。両チームの緊張の高まりが観戦側にも伝わってくる中で行われた注目のRd.3。ここでも両者の力は拮抗し、1kill、1deathが明暗を分ける展開となったが、わずかな差からリードを築いた SCHNEID
がこれを守り切る形で勝利!見事LBセミファイナルへの進出を果たした。第2試合は High5 vs Moro no kimi というハイレベルな試合展開が予想されるカード。今大会では CTF 戦で特に強さを見せている Moro no kimi がまずはRd.1を勝利。Haven でのエクストラクションは混戦となったが、スレイヤー力で互角の力を見せる High5 に対し Moro no kimi は戦術面での差を見せる形で圧して見せた。ラウンドカウントは 0 - 2 で Moro no kimi の勝利。一方、敗れた High5 はメンバーの意思により今シーズンでの解散を発表した。非常に高いモチベーションでコミュニティを盛り上げていただけに、彼等のラストバトルを惜しむ声は今でも少なくは無い。待ち望まれつつも実現されなかった Nexus との再戦が実現するのであれば、大きな注目を集める事となるはずだ。
GAME | MATCH RESULT | MATCH TYPES | ROUND SCORE |
---|---|---|---|
LOSER BRACKET 2 - 1 | High5 0 vs 2 Moro no kimi | Rd1 v4 CTF 5 / v4 Dispatch | High5 1 : 5 Moro no kimi |
Rd2 v4 Extraction / v4 Haven | High5 3 : 5 Moro no kimi | ||
LOSER BRACKET 2 - 2 | ExpEriEncE 1 vs 2 SCHNEID | Rd1 v4 CTF 5 / v4 Dispatch | ExpEriEncE 45 : 50 SCHNEID |
Rd2 v4 Extraction / v4 Haven | ExpEriEncE 5 : 3 SCHNEID | ||
Rd3 v4 Teamslayer / v4 Onyx | ExpEriEncE 3 : 5 SCHNEID |
LOSER BRACKET SEMI FINAL
LBセミファイナルを争ったのは Moro no kimi と SCHNEID 。ここでも CTF 戦で安定した強さを見せた Moro no kimi が終始リードを奪う形でフィールドを制圧。続く Station9 でのエクストラクションでも流れを作り出すと、これまで数々のチームに恐れられてきた圧倒的な攻撃力、プレッシャーを武器に SCHNEID を圧倒して見せた。Moro no kimi はこれでLBファイナルへ進出!敗れた SCHNEID にとってもこれは大きな経験となったはず。彼等の新たな挑戦はまだ始まったばかりであり、この経験は SCHNEID というチームを一回り成長させる糧となった事だろう。SCHNEID の次の挑戦に期待したい!
GAME | MATCH RESULT | MATCH TYPES | ROUND SCORE |
---|---|---|---|
LOSER BRACKET SF | Moro no kimi 2 vs 0 SCHNEID | Rd1 v4 CTF 5 / v4 Simplex | Moro no kimi 5 : 1 SCHNEID |
Rd2 v4 Extraction / v4 Station9 | Moro no kimi 5 : 1 SCHNEID |
LOSER BRACKET FINAL
ファイナリストの待つ YEARS FINAL まであと1勝!LB FINAL を争う事となった Nexus と Moro no kimi 。両チーム共にMBで敗北を喫した相手が FANATIC であるだけに、ここでの勝利は FANATIC へのリベンジ権を獲得する事に繋がる。日本を代表するトップチーム同士の闘いが大きな注目を集める中、互いのプライドをかけた一戦が幕を開けた。3本勝負で争われるLBファイナルで先手を打ったのは Moro no kimi 。一方的な流れこそ作り出せないものの、あの Nexus を1カウントに抑えるディフェンスの高さを見せてまずは1勝。これで勢いに乗った Moro no kimi は、続く Haven でのエクストラクション戦でも Nexus を圧倒。高い攻撃力に目が行きがちだが、エクストラクションで Nexus を0カウントに抑えて見せた防御力は、彼等をよく知る者達ですら感嘆の声を挙げた。Rd.3は Onyx でのスレイヤー戦。後が無い Nexus としてはここで流れを変えて逆転への糸口としたい所。今年1年の集大成を見せるかのような Nexus の戦いぶりは、勢いに乗った Moro no kimi を止めるかに見えたが、傾いた流れを押し返すには惜しくも至らず。スコア 41 - 50 。ラウンドカウント 0 - 3 で Nexus を下した Moro no kimi が見事MB復活を果たし、YEARS FINAL での逆転優勝に望みを繋げた!一方、完全に勢いに飲まれた形となった Nexus 。彼等の AGC2013 はこれで幕を閉じたが、彼等が今年1年で見せてくれた数々の好バトル、モチベーションの高さ、そしてチームとして本気で HALO に臨む事の楽しさは、これまで数々のチームに大きな影響を与えた事だろう。また、驚くべきは彼等とてHALO4から活動を始めた新チームであるという事だ。 「Nexus に入って試合をする事が自分の目標!」そんなプレイヤーが今後次々と現れるのではないだろうか?
GAME | MATCH RESULT | MATCH TYPES | ROUND SCORE |
---|---|---|---|
LOSER BRACKET FINAL | Nexus 0 vs 3 Moro no kimi | Rd1 v4 CTF 5 / v4 Dispatch | Nexus 1 : 3 Moro no kimi |
Rd2 v4 Extraction / v4 Haven | Nexus 0 : 5 Moro no kimi | ||
Rd3 v4 Teamslayer / v4 Onyx | Nexus 41 : 50 Moro no kimi |
MAIN BRACKET FINAL (2013YEARS FINAL)
AGC2013 もこれが最終試合。今年度を締め括る YEARS FINAL は、やはりCクラス同士の決戦で幕を閉じる事となった。MBから無敗でこの YEARS FINAL に駒を進めてきたのはチーム FANATIC 。今年度のジャパンHALOシーンを象徴するビッグイベントとなった Red Bull 5G で輝かしい勝利を納め、まさに時のチームとなった FANATIC の実力は、最早世界レベルで活躍するプロチームに匹敵するレベルに達しているといえよう。自他共に認める2013年最強チーム FANATIC 。このチームから勝利を奪う事が課せられたのは、HALO2からこれまで数年に渡り数々の大会でその名を響かせ、今もプレイヤー達を牽引し続ける古豪 Moro no kimi 。今シーズンに入り大きくメンバーが変更されたものの、歴戦の古参と新時代の星が共に力を高め合うその構成は、日本のHALO史を物語るかのようだ。
このラストバトルを勝利で終えるのは新時代の覇者 FANATIC か?歴史の証人 Moro no kimi か?
AGC2013の最終戦、YEARS FINAL はこれまでの STAGE FINAL とは違うセット制のカウント方式で行われた。2本先取を1セットとし、MBからのファイナリストはこれを1セット。LBから勝ち上がったファイナリストはこれを2セット勝利する事で優勝となる。緊張が高まる中始まったRd.1は、大方の予想を遥かに超える試合展開となった。Simplex CTF戦と言えば Red Bull 5G で FANATIC が勝利を飾った舞台として記憶に新しい。FANATIC としてはまずここをきっちりと押さえて波に乗りたい所だったのだが、ここまでの試合を通して CTF 戦で圧倒的な力を見せてきた Moro no kimi の好調ぶりは依然健在!その勢いはあの FANATIC の力を持ってしても押さえ切る事は出来なかった。スコア 4 - 5 という接戦を制した Moro no kimi が FANATIC に今大会初の黒星を付ける波乱の幕開け!続くエクストラクションで序盤優位に立ったのもやはり Moro no kimi 。このまま1セット目を奪ってしまうかに見えたが、 ここから冷静さを取り戻し始めた FANATIC が持ち前の連携力と戦術の深さで徐々に流れを変え始める。その様はまるで「押し返す」のではなく「受け流す」かのよう。Moro no kimi の勢いが衰えたようには見えないのだが、気付けばスコアは同点、そして遂に逆転へ。自分達のリズムを掴めないのであれば、相手のリズムに乗った上で更にその上を行く。そんな戦い方が出来る引き出しの多さが FANATIC の真の実力なのかもしれない。これでラウンドカウントは 1 - 1 !優勝へ王手をかけた FANATIC 。望みを繋げる Moro no kimi 。最早どちらが勝ってもおかしくない中で幕を開けたRd.3のスレイヤー戦は、1kill、1deathに歓声が上がる程の注目の1戦となった。その様子は是非リプレイを見て頂きたいと思う。拮抗するせめぎ合いが続く中で勝利を手繰り寄せたのは、 FANATIC のリーダーにして2013を象徴する存在となった VEXATION 選手のスナイプ!リザルトにはリプレイが用意されているので、これはもう自分の目で確かめて見て欲しい。最終スコアは 50 : 42 。Moro no kimi のリベンジを退けた FANATIC が、Red bull 5G に続いてその力を証明し、AGC 2013FINAL STAGEを制した。
GAME | MATCH RESULT | MATCH TYPES | ROUND SCORE |
---|---|---|---|
MAIN BRACKET FINAL | FANATIC 2 vs 1 Moro no kimi | Rd1 v4 CTF 5 / v4 Simplex | FANATIC 4 : 5 Moro no kimi |
Rd2 v4 Extraction / v4 Station9 | FANATIC 5 : 4 Moro no kimi | ||
Rd3 v4 Teamslayer / v4 Haven | FANATIC 50 : 42 Moro no kimi |